LINE公式アカウントには「クーポン」という機能があります。
お客さんにアカウントを活用してもらう上でもクーポンは重要な機能になってきます。
今回の記事ではクーポンがどのようなものなのか？設定方法や配信する手順、配信効果を高めるコツを解説していきます。
クーポンって何？
どうやって作ればいいの？
使うときの注意点やポイントは？
上記のような悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
LINE公式アカウントのクーポンとは？
LINE公式アカウントのクーポンは友だち追加してくれたお客さんに対して商品の購入やサービスを利用してもらうための機能です。
お客さんがクーポンを提示することでクーポン割引や特典を活用することができます。クーポンの内容は店舗によって自由に設定することができるため、お客さんのニーズに合わせて設定すると良いでしょう。
またクーポンには2種類あり、1つ目は「通常クーポン」になります。これは友だち追加してくれた人であれば誰でも使用することができます。2つ目は「抽選クーポン」です。友だち追加をしてくれたお客さんの中で抽選を行い、当たりが出た人のみが活用することができ、ハズレがでたお客さんは活用することができない仕様になっています。
LINE公式アカウントのクーポンを活用するメリット
ここからはクーポンを活用することのメリットを説明していきます。
新規のお客さんに友だち追加を促す
クーポンは新規のお客さんを集める上でも最も重要な機能の1つです。
友だち追加をしていないお客さんに追加してくれた際の御礼と題し、限定クーポンを配布していることを伝えると新規の友だちになる可能性が高くなります。
また、店舗の場合だとお会計の際にLINE公式アカウント限定で次回来店した際に使えるクーポンを配布していることをお客さんに伝えることで友だち追加数を増やしたり次回来店するキッカケを作ることも可能です。
お客さんの反応をもとに分析する
配布したクーポンはデータを元に分析をすることでお客さんの今後の配信内容の反応率を高めることができます。
分析をする際には「経路」「開封ユーザー数」「ページビュー数」「獲得ユーザー数」「使用ユーザー数」を確認でき、配信の結果をダウンロードすることも可能です。またクーポンをいくつかのパターンに分けて配信することで、その結果から配信内容を改良しお客さんのニーズや反応を検証すれば、より高い反応率が期待できます。
またクーポンの分析やその他の種類、特徴について知りたい場合にはこちらの記事を参考にしてみてください。
ブロックの回避に繋がる
LINE公式アカウントでは一方的な情報発信だけになってしまうとお客さんにブロックされてしまう可能性が高くなります。
ただ店舗側の情報を送るだけでなく、お客さんのニーズに合わせてクーポンを定期的に配布してあげることでお得な情報がもらえるという認識をしてもらい、ブロック防止の効果があります。
LINE公式アカウントのクーポンの作成方法と配信方法
ここではクーポンの作成方法と配信方法についてそれぞれ解説します。
クーポンの作成方法
まずはLINE管理画面(https://www.linebiz.com/jp/login/)にログインします。
ログインが完了したらホームタブの「ツール」にある「クーポン」をタップします。
画像下にある緑色のアイコンの「クーポンを作成」をタップ。
「クーポンを作成」をタップしたらまずはクーポンの名前を設定します。
その際にクーポンの中身やメリットが一目でわかる名前を設定するのがポイントです。
次にクーポンの有効期限を決めます。
開始日時と終了日時を詳細に設定することでその期間が終わると自動でクーポンの利用が停止されます。
期限の設定が完了したら、クーポン画像を設定しましょう。
この時に表示される画像を1枚表示させるため、特典内容にあった画像を載せてます。
また画像のサイズは10MB以下にするように注意しておきましょう。
次にクーポン利用ガイドの設定をします。
ここではクーポンに関しての利用方法や活用する上での注意点を記入するようにしましょう。
そして抽選機能の設定をします。
抽選をする場合には「使用する」をタップし、設定をしてあげましょう。先ほどもお伝えしましたが抽選機能は当たりが出た人のみが活用できる機能です。
またクーポンの当選確率や人数の設定も自由にできるため運用の方針に合わせて設定してあげましょう。
次は公開範囲について設定します。
クーポンを「全体公開」にする場合には誰でもチャットルームなどに拡散することができます。
それに対して「友だちのみ」の場合だと拡散することができません。
そのためどちらかを設定するようにしましょう。
「使用可能回数」は1回のみもしくは上限なしのどちらかを設定するようにしましょう。
次に設定するのはクーポンコードです。
クーポンコードはお客さんがクーポンを利用する前に提示してもらうコードのことです。
最後にクーポンタイプを設定しましょう。
「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」の何かを設定するようにしましょう。
設定が完了したら緑アイコンの「保存」をタップしたら完了です。
クーポンの配信方法
ここからは作成したクーポンを配信する方法について説明します。
まずは「メッセージ配信」の「メッセージを作成」をタップ
次に配信日時を設定します。
これは実際にクーポンがお客さんに配信される日時を設定するので、すぐに配信をしたい場合は「今すぐ配信」をタップします。
もし日時を設定したい場合にはその下の箇所にチェックを入れて日時を設定してあげましょう。
そして下の画像のように赤枠で囲んでいるクーポンをタップします。
そうすると作成したクーポンが出てくるので該当するクーポンを「選択」をタップします。
設定が完了した際にもしお客さんにどのように表示されるのかが気になる場合は「プレビュー」をタップすると表示画面を確認することができます。
LINE公式アカウントのクーポンを活用するときの注意点
クーポンを活用する際には注意点がありますので、ここで解説していきます。
クーポンの配信をやむを得ず中断する場合も考えられます。
その場合には下の画像のようにクーポン画面右側の【•••】をタップして【削除】を選択するとお客さんはクーポンが利用できなくなります。
ただし、お客さんがすでにクーポンを入手している場合には削除ができなくなりますので注意しておきましょう。
また中断した際にお客さんからのクレームがくることも考えられます。その場合には個別にチャットでお詫びの連絡とクーポンを送るなどの対処をするようにしましょう。
有効期限の変更を行う場合
クーポンには有効期限を設定することができます。
運用をしている際には途中で期間を延長したい、もしくは短縮したいという場合も考えられます。
その場合に期間を変更することはできますが、予告もなく期間を変更してしまうとお客さんからのクレームにつながる可能性があります。そのため期間を変更する際には事前に告知をするといいでしょう。
LINE公式アカウントのクーポンの配信に適したタイミング
ここではクーポンを実際に配信する際に適したタイミングについて説明します。
友達追加の際に配信する
繰り返しになりますがクーポンを配信する際は友だち追加の時に流すといいでしょう。
なぜならアカウントを追加するタイミングは、お客さんの興味が最も高い状態だからです。
友だち追加の際にクーポンを配信してあげることでお客さんにクーポンを利用してもらえる可能性が高まります。
メッセージ配信の際に配布する
メッセージ配信の際にクーポンを送るのも重要です。
LINE公式アカウントでは1度のメッセージに3つの吹き出しまで送信ができるので、クーポンの説明をメッセージにつけるのもいいでしょう。
またメッセージ配信に関しての作成方法やポイントについてご覧になりたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
他にはテキストと画像を組み合わせて視覚的にクーポンをお客さんに訴求できる「リッチメッセージ」という機能もあります。
通常のメッセージ配信とは異なり、主に画像を活用してメッセージを入れ、お客さんに伝えることができるため興味を惹きやすくなります。
ただ画像の中に文章を入れすぎると見づらくなってしまうため、別でクーポンの内容を記載したページのリンクを一緒に送るなどの工夫が必要です。
リッチメッセージに関しての機能や設定の仕方、配信方法についてご覧になりたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
定期的な配信をする
LINE公式アカウントを友達追加したお客さんには定期的にクーポンを配信してあげましょう。
お客さんにとってメリットのあるクーポンが配信できれば、アカウントの友だちになり続ける理由になります。また店舗への送客の助けにもなるため定期的に配信してあげましょう。
ただし、頻度に関しては週に何度も送ったりすると通知が多いと認識されて逆効果になってしまう可能性もあるため、配信の頻度には注意が必要です。
新商品やイベントを行う時に配信する
新商品やイベントの際にクーポンを配信することで新しい商品を試してみたり、お店に行くという動機付けをすることが可能です。
また業界ごとの時流に合わせたクーポンの配信を行うとより効果は高まります。例えば家具屋の場合だと新生活が始まるタイミング、飲食店だとクリスマスシーズンなど、その時によってお客さんのニーズが生まれるタイミングがあります。そのため新商品やイベントのタイミングでクーポンを配信してあげることでより高い反応率に繋げることができ、売上が増える可能性が高まります。
アンケート回答時のお礼
LINE公式アカウントには「リサーチ」という機能があります。
リサーチを活用してお客さんがアンケートに回答してくれた際のお礼としてクーポンを配信するといいでしょう。
運用をしていく際にはお客さんの意見があると理想ですが、お客さんにとってアンケートに回答するメリットがないと答えてくれる人も少なくなります。そこでクーポンの存在をアンケート送信時に伝えてあげることでお客さんがアンケートに回答するメリットができ、クーポンを配信した後にも利用してくれる可能性が高くなります。
ECサイトでの購入が完了した時
お客さんがECサイトで商品を購入した際に「LINE公式アカウントの友だちになると限定クーポンがゲットできます」などの配信をすると効果的です。商品を購入した後のタイミングは特にお客さんへの行動喚起がしやすくなります。その時に友だち追加を誘導するのと限定クーポンで新規の友だち追加に繋げ、再度商品の購入を検討してもらうことが可能です。
LINE公式アカウントのクーポンの活用事例
ここからは実際にクーポンを活用している企業の事例を紹介していきます。
クーポンを活用して来店者を1.5倍にしたキッズフルの事例
JR総武線市川駅から徒歩数十秒、駅前ビルの8階にある屋内あそび場「キッズフル」ではクーポンを活用して来店者数を1.5倍にしています。
これまではSNSでも同じように発信をしていましたが、施設の特徴である「ママ友を誘って来たくなる場所」という点でLINE公式アカウントからも配信を行うことで、そのまま友だちを誘いやすくなったり情報のシェアや閲覧を手軽に行うことができています。また大人限定で「おとなの1日フリーパス」というクーポンを配信した際には子どもと一緒に来店するキッカケができたり、来店者の口コミを通して1000人以上のお客さんを友だち追加することに成功しました。
参照：https://www.linebiz.com/jp/case-study/kidsful/
毎月配信するクーポンでお客さんの使用率を15％にした「こにし動物クリニック」の事例
滋賀県栗東市にあるペットホテルやトリミングサービスも完備した「こにし動物クリニック」ではLINE公式アカウントを開設してクーポンの使用率を15％にしています。
スマートフォンの普及に伴い、LINE公式アカウントを開設してメルマガのシステム利用料をの経費を削減しています。また病院の診察券にポイントカードを兼ね備え、毎月配信するポイントプレゼントのクーポンと連動させることで配布された200人〜300人のお客さんがクーポンを使うために来院してくれるようになりました。
参照：https://www.linebiz.com/jp/case-study/konishianimalclinic/
お客さんに来店を促すクーポンの施策を通して49万人の友だちを獲得したBOTEJYU Groupホールディングス株式会社の事例
国内外合わせて100店舗を展開するお好み焼き屋「ぼてじゅう」を運営するBOTEJYU Groupホールディングス株式会社ではクーポンを活用して49万人の友だちを獲得しています。
全国に出店しており、これまでは新聞や折込広告を通して宣伝をしても紙媒体では費用対効果が低くお客さんに情報が届きにくいことが課題でした。そこでLINE公式アカウントを活用してお客さんと直接コミュニケーションをとったり、クーポンを活用して定期的に来店を促した結果、全51店舗のLINE公式アカウントで新規顧客とリピーターが増えて売上を伸ばしています。
参照：https://www.linebiz.com/jp/case-study/botejyu/
来店告知とクーポンを活用して友だち数8000人を突破し、折り込みチラシも削減したエンド商事株式会社の事例
大阪市内で7店舗の業務用スーパーを展開するエンド商事株式会社店内告知とクーポンを活用して1年間でLINE公式アカウントの友だち数が8000人を突破しています。
アカウントを開設した当初は全店舗で350人ほどの友だち追加が集まっていましたが、店舗によってばらつきがあることが課題として上がっていました。
そこでクーポンを使ったキャンペーンを行い、全ての店舗で150人以上の友達を増やし、お店によっては260人以上の友だちを獲得することに成功しました。
参照：https://www.linebiz.com/jp/case-study/endosyouji/
まとめ
今回はLINE公式アカウントのクーポン機能のメリットや設定、配信方法、活用事例について解説しました。
お客さんにとってアカウントに居続ける理由になったり、新規でお客さんを集客する導線にもなるため、ぜひ活用してお客さんにアカウントを利用してもらいましょう。
