TikTokの危険性は?見るだけでも危険?リスクや安全な使い方を徹底解説!

TikTokの危険性は見るだけでも危険リスクや安全な使い方を徹底解説

・TikTokって安全?
・見るだけでも危険?
・安全な使い方は?

TikTok(ティックトック)は世界中で利用されている動画投稿アプリですが、「TikTokが本当に安全なのか心配」という人もいるかと思います。

今回の記事では、TikTokの危険性や知っておくべきリスクについて解説します。これからTikTokを利用したい方はぜひ参考にしてください。

TikTokの危険性は?

TikTokの危険性について解説します。

見るだけでも危険?

TikTokは見るだけではそこまで危険性はありません。

ただし、一部の人々にとって危険なコンテンツがあるため、見るだけでも危険な場合があります。

例えば、セクシャルな表現や暴力的な表現、自傷行為、食べ物の誤ったアドバイスなど、健康や安全に関わる情報が含まれる場合があります

また、個人情報を収集し、アルゴリズムによってユーザーの興味や嗜好を追跡するため、プライバシーに関する問題もあります。

そのため、使用する際には、個人情報の保護に特に注意する必要があります。

また、TikTokは13歳以下のユーザーの利用を禁止しています

そのため、小学生以下の使用が判明した時点で、アカウントが凍結されるようになっています。

親のスマートフォンを利用してのTikTokの視聴は可能ですが、13歳以下の子どもが利用する際は、注意をしましょう。

このように一部の人にとっては危険な場合もあるTikTokですが、大半は面白いコンテンツが多いのも事実です。

TikTokに限ったことではありませんが、適切なフィルタリング、プライバシー保護、アカウント設定の管理などを行い、安全に使用することが重要です。

TikTokは中国のスパイアプリ?

TikTokは、中国製アプリであり、スパイアプリと疑われることがありますが、現在確固たる証拠は見つかっていません。

ただし、TikTokが個人情報を抜き取っているという疑惑があり、米国政府が調査を行ったという事実があります。

実際にTikTokはかつて中国に批判的なコンテンツを検閲していた過去があり、中国のウイグル人イスラム教徒の窮状に関することにまで及んでいたことがわかっています。

2020年11月に開催されたイギリス議会の公聴会では、TikTok側も検閲をしていたことを認めています。

また、スイスで運用されているオープンソースの電子メールサービス「ProtonMail」のセキュリティ専門家が、「TikTokは、大量の個人情報を収集するだけでなく、中国共産党による国境を超えた監視や検閲活動に協力している」という内容のレポートを先日公表しています。

https://forbesjapan.com/articles/detail/36094

このような事実からTikTokが中国のスパイアプリである可能性がゼロではないので、引き続き動向をチェックすることをおすすめします。

TikTokの利用に伴うリスク

TikTokを利用する際に考えられるリスクについて解説しますので、利用する際は覚えておきましょう。

個人情報の流出

TikTokに投稿した動画から個人情報が流出する可能性があります。

アカウント名から本名が特定されたり、家の近くで撮影した動画から自宅が特定されたりするケースも存在しています。

TikTokに動画を投稿する場合は、本名や自宅が特定されないように細心の注意を払いましょう。

悪質なユーザーによる誹謗中傷

TikTokは多くのユーザーが利用しているため様々な考え方を持った人がいます。

その中には、自分の考えと合わない人に対して悪意のあるメッセージを発信してしまう人も一定数存在しています。

特にフォロワーが増えてくるとそのような心無い誹謗中傷を受ける可能性が高まります。

そうなった場合の基本的な対処は、あまり相手にしないことですが、どうしてもしつこくて無視できない場合は、周りの人や専門家に相談しましょう。

出会い目的や犯罪目的のDM

TikTokにはユーザー同士でDMを送ることができますが、中には出会い目的や犯罪目的でDMを送信している人もいます。

特に未成年がその標的になりやすく、トラブルに発展しているケースも存在しています。

TikTokを利用していて、知らない人からDMが送られてきた場合も返信せずに無視するようにしましょう。

自分の動画の無断転載

TikTokでは、投稿された動画を簡単にダウンロードできるので、知らないところで自分の動画が無断転載される可能性もあります。

悪質なものになると、なりすましに利用されて勝手に自分の個人情報が拡散されてしまうケースも存在しています。

全員がこのような悪意を持っているわけではありませんが、一度TikTokに動画を投稿すると簡単にダウンロードできるということを把握しておきましょう。

ユーザー同士のトラブル

TikTokではDMやコメントで気軽に交流ができるので、ユーザー同士でトラブルに発展する可能性もあります。

お互い相手の顔が見えないので、DMやコメントでの何気ない発言が相手の気持ちを傷つけてしまう場合もあります。

TikTokで交流する際は、言葉使いなどに注意を払いましょう。

TikTokを安全に使う方法

先ほど解説したリスクを踏まえて、TikTokを安全に利用する方法を解説しますので、今からお伝えする方法は必ず実践するようにしましょう。

アプリなしでTikTokを利用する

動画を投稿せずに、見るだけで利用したい場合は、アプリをインストールせずにウェブ上で利用するのが良いでしょう。

一部使えない機能もありますが、メールアドレスなどを登録する必要がないので、個人情報が流出するリスクを抑えることができます。

アカウントを非公開にする

「動画を投稿したいけど、拡散されるのが怖い」という方は、アカウントを非公開に設定しましょう。

アカウントを非公開することで、自分のことをフォローしていないに動画を閲覧されることがなくなります。

また、誰かからフォローがきた場合も自分でフォローを許可するかどうかを決めることができるようになるので、知らない人と不必要な交流を避けることが可能になります。

以下に、アカウントを非公開にする方法を載せておきます。

ステップ1:プロフィール右上の三本線をタップする。

TikTokのプロフィール画像

ステップ2:「設定とプライバシー」をタップする。

TikTokの「設定とプライバシー」選択画面

ステップ3:「プライバシー」をタップする。

TikTokの「プライバシー」選択画面

ステップ4:非公開アカウントに設定する。

TikTokの「アカウント非公開」設定画面

顔出し投稿をしない

顔が写った投稿をすると、一気に個人情報が流出するリスクが高まるので特別な事情がない限り、顔出し投稿は避けましょう。

どうしても顔出し投稿をする際は、その投稿が個人の特定に繋がる場合があるということを理解した上で投稿するようにしましょう。

「ペアレンタルコントロール」機能を設定する

13歳以上であったとしても未成年でトラブルに巻き込まれないか心配な方は、「ペアレンタルコントロール」機能を設定することをおすすめします。

「ペアレンタルコントロール」を設定すれば、DMの送受信を制限できたり、TikTokの使用時間を制限できたりします。

保護者の方などが決めた範囲で利用すれば、トラブルに巻き込まれたりするリスクを減らすことができるので、ぜひ設定しましょう。

以下に、「ペアレンタルコントロール」の設定方法を載せておきます。

ステップ1:プロフィール右上の三本線をタップする。

TikTokのプロフィール画像

ステップ2:「設定とプライバシー」をタップする。

TikTokの「設定とプライバシー」選択画面

ステップ3:「ペアレンタルコントロール」をタップする。

TikTokの「ペアレンタルコントロール」選択画面

ステップ4:誰が使用者かを選択する。

TikTokのペアレンタルコントロールの利用者選択画面

ステップ5:ペアレンタルコントロールをするアカウントのQRコードを見込んで完了。

TikTokのペアレンタルコントロールのQRコード読み込み画面

コメントやダウンロードをできないように制限する

TikTokには、コメントを書き込めないようにしたり、動画をダウンロードできないようにしたりできる機能も存在しています。

コメントを書き込めないようにすれば、誹謗中傷のリスクを抑えることができますし、動画のダウンロードの制限をすれば、第三者に悪用されるリスクを抑えることができます。

以下に、制限方法を載せておきます。

・コメントを制限する方法

ステップ1:プロフィール右上の三本線をタップする。

TikTokのプロフィール画像

ステップ2:「設定とプライバシー」をタップする。

TikTokの「設定とプライバシー」選択画面

ステップ3:「プライバシー」をタップする。

TikTokの「プライバシー」選択画面

ステップ4:「コメント」をタップする。

TikTokの「コメント」選択画面

ステップ5:「オフ」に設定する。

TikTokの「コメントオフ」選択画面

・動画のダウンロードを制限する方法

ステップ1:プロフィール右上の三本線をタップする。

TikTokのプロフィール画像

ステップ2:「設定とプライバシー」をタップする。

TikTokの「設定とプライバシー」選択画面

ステップ3:「プライバシー」をタップする。

TikTokの「プライバシー」選択画面

ステップ4:「ダウンロード」をタップする。

TikTokの「ダウンロード」選択画面

ステップ5:「動画のダウンロード」のチェックを外す。

TikTokを利用する際の注意点

先ほど解説した安全に使う方法を踏まえた上で、TikTokを利用する際に覚えておくべき注意点を解説します。

自分の個人情報は慎重に扱う

何度もお伝えしていますが、TikTokを利用する際は、個人情報の流出には細心の注意を払いましょう。

万が一、本名や自宅などの個人情報が流出してしまえば、TikTok上だけでなく、ストーカーなどのリアルでの被害に及ぶ可能性があります。

自分の動画を投稿する際は、できるだけ顔を隠したり、自宅近くで撮影しないなどの対策を打つようにしましょう。

投稿した動画は一生残ることを意識する

TikTokは、気軽に動画を投稿できますが、その反面「一度インターネット上にアップロードされた動画は一生残る」という意識が薄れてしまいます。

すぐ動画を消した場合でも、誰かがダウンロードしてしまっていれば瞬く間に動画は拡散されてしまいます。

動画を投稿する際は、「その動画をあげて後悔しないか」ということを考えるようにしましょう。

知らない人からのDMやコメントは返信しない

知らない人からのコンタクトは、トラブルになりやすいので気をつけましょう。

TikTokを利用している人の中には、出会い目的や犯罪目的でDMを送信している人もいます。

やりとりを続けているうちに、仲良くなってしまって相手からの怪しい誘いを断りにくくなる場合もあるので、知らない人からのDMやコメントは特別な事情がない限り返信しないようにしましょう。

また、先ほどお伝えしたアカウントを非公開にして知らない人からコメントやDMが来ない状態にしておくのもおすすめです。

TikTokの今後について

最後に、アメリカと日本のTikTokへの対応について解説します。

アメリカ

「TikTok」が18歳未満のユーザーについて、一日あたりの使用を1時間以内に制限することを発表したことを受けて、2023年3月1日に「今後、数週間以内に未成年者の閲覧時間に制限を設ける」と発表しています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000289781.html

さらに同じ日にアメリカ議会下院の外交委員会でTikTokの国内での利用を禁止する法案が可決されています。

法案が成立すれば、1億人を超える利用者に影響が出る可能性もあります。

この背景には、アメリカでは政府機関や州政府でのTikTok禁止の包囲網が急速に広がっていることが挙げられます。

連邦政府の職員が仕事で使う端末でのTikTokの使用を禁止され、サウスダコタ州、ユタ州など、州政府レベルでも全米の半数以上で州から支給された端末でのアプリの使用を禁止しています。

そして、禁止の動きは大学でも行われていて、テキサス大学オースティン校は、大学のWi-Fiにつないだ状態でのアプリの使用を禁止となっています。

禁止されている理由としては、アプリを通じて中国政府に利用者の個人情報などが流出しているのではないかとの懸念からのようです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230317/k10014011251000.html

日本

意外と知られていないのですが、日本では政府職員が公的に使用し、かつ機密情報を取り扱うスマートフォンにはTikTokのインストールを禁止していることが、2023年2月28日に明らかになっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/52b0c84a78d90489f2a651f75c04adb6cb83fdfd

また、2021年の規制強化により、TikTokを含む中国企業のインターネットサービス事業に対する監視が強化されることになりました。

TikTokの日本法人は、2021年10月に未成年者のプライバシー保護に関する取り組みを発表し、アプリ内での誹謗中傷や迷惑行為に対応するための窓口を設置するなど、積極的な取り組みを行っています。

今後も、TikTokは日本市場において、ユーザーのプライバシーやセキュリティーを保護するための取り組みを進めることが予想されます。

まとめ

いかがでしたか?

TikTokを利用する際は、今回解説したリスクを確実に把握した上で安全な使い方をするように心掛けましょう。

しかし、正しい使い方をしていれば、TikTokは多くの情報を手に入れることができる優秀なSNSであるので、積極的に利用していきましょう。