ボタンの色を変えた。キャッチコピーも書き直した。それでもCVRは動かない。しかも、何が効いて何が効かなかったのか、後から説明できない。LP改善に取り組む担当者から、よく聞く状態です。
CVR(コンバージョン率)は、サイトやLPを訪れた人のうち、問い合わせや購入などの成果(CV)に至った割合を指します。計算はCV数÷セッション数で、たとえば1,000人の訪問で20件の問い合わせならCVRは2%です。
この数字を上げる手法は、構成、ファーストビュー、ボタン、フォームと場所ごとに記事を分けて書いてきました。このページはその案内図です。個別の手法ではなく、どこから手をつけるか、どうすれば改善が積み上がるかの全体像を整理しています。
目次
今どこで詰まっているかから読む
LP改善の記事は、詰まっている場所が分かっていれば該当記事に直行するのが早いです。自分の状況に近いものから読み進めてください。
何から手をつけるべきか分からない
LPの構成や流れに自信がない
流入はあるのに最初の画面で離脱される
ボタンの直前まで読まれているのに押されない
フォームまで来ているのに送信されない
改善案はあるが、効いたかどうかの判定ができない
「効いたかどうか分からない改善」が一番高くつく
LP改善で成果が出ない原因の多くは、施策の中身ではなく進め方にあります。思いついた箇所を直し、数週間眺めて、なんとなく次の施策に移る。この進め方だと、仮にCVRが動いても理由を説明できず、動かなくても何を学んだのか残りません。改善した回数だけ時間を使って、知見はゼロのままです。
積み上がる進め方は順番が違います。先に現状を測り、どこで人が止まっているのかを特定し、影響の大きい場所から直し、変更の前後を比較して判定する。この一連の流れを1周として、サイクルで回します。1周ごとに「この商材の読者はここで迷う」という自社だけの知見が残るので、2周目以降は仮説の精度が上がります。

私たちが自社LPを改善したときも、起点は計測でした。数字の上では「読まれているのにCVしない」状態で、ユーザーの画面操作を録画で見直すと、ボタン周辺で申し込み前の不安が解消されていないことが分かりました。そこを直した結果がCVR1.78%→3.01%です。経緯はClarityのレコーディングで改善した事例に書いています。
最初の1周をどう設計するか、優先順位の付け方を含めた具体的な手順は以下の記事にまとめています。
LP改善何から手をつける?CVR1.78%→3.01%に変えた方法
CVRが決まる5つの場所と、それぞれの直し方
LPを上から下まで見ると、CVRに効く場所は大きく5つに分かれます。どの場所も、単発で直すのと前後のつながりごと設計するのとで結果が変わります。

LPの構成と順番
うまくいかないパターンは、構成が固まる前にデザインへ進むケースです。見た目は整っても、読者の疑問が解消される順番になっていなければCVにつながりません。構成とは要素をどの順番で並べ、どこで不安を解消し、どこで行動を促すかの設計です。型と業種別のテンプレートはLP構成の記事で解説しています。
ファーストビュー
最初の画面で読者は読み進めるかどうかを数秒で判断します。ただし画像の差し替えだけでは大きく動きません。広告の訴求とファーストビューの約束が揃っているか、その約束を本文が回収しているかという、流入からの一連の流れで設計する必要があります。サイズや要素の選び方はLPファーストビューの記事にまとめています。
ボタンとその周辺
「絶対に効くボタンの色」は存在しません。商材と周辺デザインで最適解が変わるためです。さらに、ボタンだけ変えても伸びないとき、原因はボタンの手前にあることが多いです。押す直前の不安が残っていないか、押した後に何が起きるか伝わっているか。この見方はCVボタンの記事で具体例つきで整理しています。
フォーム
フォームの改善は「フォームに到達した後」にだけ効く施策です。範囲は狭い分、到達数が多いサイトでは効果が読みやすい場所でもあります。入力の負担を減らす定石と、それを支援するツールの選び方はEFOツールの記事で扱っています。
離脱の受け止め
ページを閉じようとした人に、もう一声かける場所です。とりあえずポップアップを出すと逆効果になりやすく、何を、いつ、どう見せるかの設計で結果が分かれます。設計のコツは離脱防止ポップアップの記事、チャットも含めた接客の選択肢はWeb接客ツールの記事で比較しています。
場所ごとの改善をサイクルにつなげる
5つの場所をバラバラに直すのではなく、つなげて回すための設計例を3つ挙げます。
直す順番は上流からにする。ファーストビューで期待を合わせ、ボタン周辺で不安を減らし、フォームで負担を下げる。この順で直すと、上流の改善が下流の計測条件を変えるため、手戻りが起きにくくなります。逆の順番だと、フォームを直した後にファーストビューを変えて、フォームの数字がまた読めなくなります。
変更は「仮説→1要素→判定」の単位に揃える。どの場所を直すときも、1回の変更を1つの仮説に対応させると、効いた理由がそのまま次の仮説になります。判定の手順とサンプル数の目安はABテストのやり方の記事に揃えています。
数字と行動の両方を見る。アクセス解析の数字だけだとどこで止まっているかまでしか分かりません。録画やヒートマップで実際の動きを見ると、なぜ止まっているのかの仮説が立ちます。自社の改善事例では、この組み合わせで原因を特定しました。
この1周目の設計を自社の数字で一緒に整理したい場合は、相談窓口も用意しています。
自力で回す体制と、道具や外部の力を借りる選択肢
ここまでのサイクルは、特別な技術がなくても始められます。現状の数字を見る、止まっている場所の仮説を立てる、コピーや要素を直す。ここまでは社内の担当者だけで回せます。一方で、続けるうちにボトルネックになりやすいのは実装と判定です。テストパターンの出し分けを手作業で行うのは現実的でなく、判定を感覚でやるとサイクル自体が崩れます。
道具で解決できる範囲は広いです。テストの実装と判定を支えるツールはABテストツールの記事で比較しています。LP改善に使うツールの全体像は、以下の記事で地図として整理しています。
それでも、仮説を立てる人と判定を解釈する人は道具では置き換えられません。社内にその役割を置けない場合は、外部と一緒に回すのも選択肢です。SPIRITSでは、計測の設計からボトルネックの特定、1周目の改善までを伴走するLPO支援を行っています。
まとめ:次に読む記事
CVR改善は、手法の引き出しの多さではなく、計測と検証のサイクルを設計できるかで決まります。次の一歩は状況で分かれます。
- これから始める方は、優先順位の付け方から:LP改善の進め方
- 直す場所が決まっている方は、該当する場所の記事へ:構成・ファーストビュー・ボタン・フォーム・離脱対策
- 判定の仕組みを先に作りたい方は:ABテストのやり方
自社のLPと数字を見ながら、どこから手をつけるか・どう計測するかを一緒に整理したい方は、以下からご相談ください。

