LINEセグメント配信とは?設定方法・活用事例・通数を節約するコツを解説

LINEセグメント配信とは?設定方法・活用事例・通数を節約するコツを解説

LINE公式アカウントの友だちが増えてきたのに、メッセージを送るとブロックが増える——。心当たりがある方は、「セグメント配信」を見直すタイミングかもしれません。

セグメント配信(絞り込み配信)は、友だち全員に同じメッセージを送るのではなく、属性や行動に応じてグループ分けし、それぞれに合った情報だけを届ける配信方法です。

この記事では、LINE公式アカウントのセグメント配信の仕組みから設定方法、業種別のセグメント設計、通数コストの最適化まで、実務で使える知識を体系的に解説します。

この記事でわかること
  • セグメント配信(絞り込み配信)の仕組みと一斉配信・ステップ配信との違い
  • セグメント配信で得られる4つのメリット(ブロック率低減・通数節約・開封率向上・顧客理解)
  • 属性フィルターとオーディエンスの使い分けガイド
  • LINE Official Account Managerでの設定手順(PC・スマホ)
  • 業種別セグメント設計の具体例(美容・EC・飲食・自治体)
  • 通数コストのシミュレーションと節約のコツ
  • 標準機能の限界と外部ツールを検討すべきタイミング

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目次

LINEのセグメント配信(絞り込み配信)とは?基本の仕組みを解説

セグメント配信とは、友だちを属性や行動でグループ分けし、各グループに最適なメッセージを届ける配信方法です。LINE公式アカウントでは「絞り込み配信」とも呼ばれます。

セグメント配信の仕組み — 「誰に送るか」を絞り込む配信方法

一斉配信は「友だち全員に同じ内容を送る」方式です。キャンペーン告知のように全員に届けるべき情報には適していますが、すべてのメッセージをこの方式で送ると、関心のない情報を受け取った友だちがブロックしてしまうリスクがあります。

セグメント配信では、「性別」「地域」「過去のクリック履歴」など、さまざまな基準で友だちをグループ(セグメント)に分けます。そして、各セグメントに対して「その人が求めている情報」だけを届けます

たとえば、飲食店であれば「東京エリアの友だちには渋谷店のキャンペーン」「大阪エリアの友だちには梅田店の新メニュー」と出し分けることで、受け取った側の「自分に関係ある」と感じる度合いが高まります。

一斉配信・ステップ配信との違い

LINE公式アカウントには複数の配信方法があります。それぞれの違いを押さえておくと、場面に応じた使い分けができます。

比較軸一斉配信セグメント配信ステップ配信
配信対象友だち全員属性・行動で絞り込みトリガー起点の対象者
配信タイミング手動(即時 or 予約)手動(即時 or 予約)自動(時間差で順番に)
向いている用途キャンペーン告知・緊急連絡ターゲティング配信ナーチャリング・フォローアップ
通数効率全員分の通数を消費対象者分のみ消費対象者×ステップ数を消費

一斉配信は「何を」「いつ」にフォーカスし、セグメント配信は「誰に」にフォーカスし、ステップ配信は「いつ・自動で」にフォーカスした配信方法です。

なお、セグメント配信とステップ配信は組み合わせることも可能です。たとえば「特定のセグメントに属する友だちが追加されたときだけステップ配信を開始する」といった設計ができます。

ステップ配信の仕組みや設定方法については「LINEステップ配信の設定方法と業種別シナリオテンプレート」で詳しく解説しています。

LINEのセグメント配信で得られる4つのメリット

セグメント配信は「手間が増えるだけでは?」と思われがちですが、通数効率・ブロック率・成果の面で明確なメリットがあります。

ブロック率を下げて友だちリストを守れる

友だちがブロックする最大の理由は「自分に関係のない情報が届く」ことです。

セグメント配信で「その人に関連する情報だけ」を届けると、不要なメッセージが減り、ブロックの動機を抑えられます。友だちリストは一度失うと再獲得が難しい資産です。セグメント配信は、その資産を守る手段でもあります。

配信通数を節約してコストを抑えられる

LINE公式アカウントの料金は、月間の配信通数で決まります。

プラン月額無料メッセージ通数
コミュニケーション0円200通
ライト5,000円5,000通
スタンダード15,000円30,000通

全員に送る一斉配信では、友だち数×配信回数の通数がかかります。セグメント配信で対象を絞り込めば、必要な人にだけ届けられるので、通数を大幅に節約できます。

開封率・クリック率が上がり成果につながる

興味関心に合った情報が届くため、メッセージの開封率やクリック率が向上します。

一般的に、一斉配信の開封率が10〜20%程度であるのに対し、適切にセグメントされた配信では40%以上を記録するケースもあるとされています(業種やセグメントの精度によって異なります)。

開封率が上がればクリック→問い合わせ→購入といった転換率も自然と改善します。「全員に届ける」よりも「必要な人に届ける」方が成果につながるのは、メールマーケティングの世界でも広く知られた原則です。

顧客理解が深まり配信の改善サイクルが回る

セグメント配信を続けると、「どの属性にどんな内容が刺さるか」のデータが蓄積されます。

たとえば「20代女性にはビフォーアフター事例が開封率が高い」「リピーターにはクーポンよりも新メニュー情報が反応する」といった知見が得られます。この知見をもとに配信内容やセグメントの切り方を改善していくことで、PDCAサイクルが回り始めます。

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LINE公式アカウントで使える2つの絞り込み機能

LINE公式アカウントの標準機能には、「属性フィルター」と「オーディエンス」の2つの絞り込み方法があります。どちらを使うか、あるいは両方を組み合わせるかは、友だち数や配信目的によって変わります。

属性フィルター — 性別・年齢・地域・OS・友だち期間で絞り込む

属性フィルターは、友だちのプロフィール情報をもとに絞り込む方法です。以下の5項目が利用できます。

属性選択肢活用例
性別男性 / 女性性別に応じた商品案内
年齢15歳〜65歳以上(5歳刻み)世代別のキャンペーン
OSiOS / Android / Windows / Mac等アプリ案内の出し分け
地域47都道府県店舗エリアに応じた告知
友だち期間7日未満〜365日以上新規友だちへのウェルカム施策
「みなし属性」に関する注意点

属性フィルターで使われるデータは、友だちが自己申告した情報ではなく、LINEの利用行動(スタンプ購入、友だち登録、コンテンツ閲覧等)から推計された「みなし属性」です。

そのため、実際の属性と異なる場合があります。また、データの反映には概ね3日程度のタイムラグがあり、友だち追加直後のユーザーの属性は未反映の可能性があります。

精度が重要なターゲティングには、次に紹介する「オーディエンス」との併用がおすすめです。

オーディエンス — ユーザーの行動データで絞り込む

オーディエンスは、友だちの実際の行動データにもとづいて作成するグループです。属性フィルターの「推計」に対し、オーディエンスは「実行動」ベースのため、ターゲティング精度が高くなります。

主なオーディエンスタイプは以下のとおりです。

オーディエンスタイプ内容活用例
メッセージクリック過去の配信内リンクをクリックした人クリックした商品カテゴリに関連する情報を配信
メッセージインプレッション過去の配信を開封した人アクティブな友だちにだけキャンペーンを告知
リッチメニュークリックリッチメニューの特定ボタンをタップした人関心のあるメニュー項目に合わせた配信
リッチメニューインプレッションリッチメニューが表示された人トーク画面を開いたアクティブ層への配信
チャットタグ手動で付与したタグを持つ人VIP / 見込み客 / 既存顧客などのラベルで絞り込み
友だち追加経路特定の経路(QRコード・URLなど)から追加した人店舗別 / イベント別の配信
ウェブトラフィック特定のWebページを訪問した人(LINE Tag設置が必要)商品ページ閲覧者へのフォロー配信
ユーザーIDアップロードCSVでユーザーIDを一括登録自社DBと連携したセグメント

オーディエンスは最大10個まで組み合わせて設定可能です。

また、「過去の配信」を指定する場合、配信完了から336時間以内のメッセージが対象です。それ以前のメッセージは指定できない点に注意してください。

属性とオーディエンスの使い分けガイド

属性とオーディエンス、どちらを使えばよいか迷う場面は多いでしょう。基本的な使い分けの指針は以下のとおりです。

判断基準属性フィルターオーディエンス
データの性質みなし属性(推計)行動データ(実績)
精度中程度高い
最低必要人数100人以上50人以上(属性との併用時)
向いている場面ざっくりターゲティングの初手行動ベースの精密配信
事前準備不要オーディエンスの事前作成が必要

おすすめの使い方: まずは属性フィルターで大まかに絞り込み、配信実績が溜まってきたらオーディエンス(クリック/インプレッション)を作成して精度を上げていく流れが効率的です。

属性とオーディエンスは併用も可能です。たとえば「東京エリア(属性)× 過去の配信をクリックした人(オーディエンス)」のように掛け合わせることで、より精度の高いターゲティングが実現します。ただし、条件を重ねすぎると対象人数が50人を下回り、配信できなくなる場合があるので注意してください。

LINEセグメント配信の設定方法【図解つき】

セグメント配信の設定は、LINE Official Account Manager(管理画面)から行います。属性フィルターとオーディエンス、それぞれの手順を解説します。

【PC】属性フィルターでセグメント配信する手順

  1. LINE Official Account Managerにログインし、対象のアカウントを選択
  2. 左メニューの「メッセージ配信」→「メッセージを作成」をクリック
  3. 「配信先」の項目で「絞り込み」を選択
  4. 「属性で絞り込み」にチェックを入れ、「フィルター設定」をクリック
  5. 絞り込みたい属性(性別/年齢/地域等)を選択し、条件を指定
  6. メッセージ内容を入力
  7. 「配信」または「予約配信」をクリック

フィルターは複数設定できます。たとえば「東京都 × 女性 × 25-34歳」のように組み合わせることも可能です。

【PC】オーディエンスでセグメント配信する手順

オーディエンスを使う場合は、事前にオーディエンスを作成しておく必要があります。

事前準備: オーディエンスの作成
  1. 左メニューの「データ管理」→「オーディエンス」をクリック
  2. 「オーディエンスを作成」をクリック
  3. オーディエンスタイプ(メッセージクリック/チャットタグ等)を選択し、条件を設定
  4. 名前を付けて保存
配信時の操作
  • 「メッセージ配信」→「メッセージを作成」
  • 「配信先」で「絞り込み」を選択
  • 「オーディエンス」のセクションで、作成済みのオーディエンスを選択(複数選択可・最大10個)
  • メッセージ内容を入力し、配信

【スマホアプリ】セグメント配信の設定手順

LINE Official Account Managerのスマホアプリでも、セグメント配信は可能です。

  1. アプリを開き、「メッセージを配信する」をタップ
  2. メッセージ設定画面で「属性で絞り込み」にチェック
  3. 「フィルター設定」をタップし、絞り込みたい属性を選択
  4. メッセージ内容を入力し、配信

なお、オーディエンスの作成や細かい設定はPC版の管理画面のほうが操作しやすいため、基本的にはPCブラウザでの操作をおすすめします。

設定方法の詳細は、LINE公式アカウント公式マニュアル(絞り込み配信)も参考にしてください。

LINEセグメント配信ができない・うまくいかない原因と対処法

セグメント配信を設定しようとしたのに「絞り込みが選択できない」「配信ボタンが押せない」といったケースがあります。よくある原因と対処法を整理します。

原因1 — ターゲットリーチ数が足りない

属性フィルターを使った絞り込みには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です。オーディエンスと属性を併用する場合は50人以上が条件です。

友だち数が少ない場合やフィルター条件を細かくしすぎると、この条件を満たせず配信できません。

対処法: フィルター条件を広げる(たとえば年齢範囲を広くする)、または友だち数を増やす施策を先に行いましょう。

原因2 — オーディエンスが作成されていない・条件を満たしていない

オーディエンスによる絞り込みを使うには、事前にオーディエンスを作成しておく必要があります。「メッセージクリック」や「インプレッション」のオーディエンスは、過去に配信実績がないと作成できません。

また、過去の配信を指定する場合、配信完了から336時間(14日)以内のメッセージのみが対象です。それ以前の配信は指定できません。

対処法: まずは一斉配信やテスト配信でオーディエンスの元データを溜めましょう。

原因3 — 属性データの反映タイムラグ

属性情報は概ね3日前のデータが基準です。リアルタイムではありません。

たとえば、今日友だち追加されたユーザーの属性データは、3日後まで反映されない場合があります。「友だち追加直後の新規友だちに属性で絞り込みたい」というケースでは、タイムラグがボトルネックになることがあります。

対処法: 新規友だちへの即時配信には、属性フィルターではなくステップ配信(友だち追加起点)の利用を検討してください。

原因4 — みなし属性の精度限界

先述のとおり、属性データはLINEの利用行動からの推計(みなし属性)です。実際の性別や年齢と異なる場合があります。

特に、複数の属性を掛け合わせて細かくセグメントするほど、推計の誤差が積み重なるリスクがあります。

対処法: 精度が重要な施策では、属性フィルターだけに頼らず、オーディエンス(行動ベース)やチャットタグとの組み合わせで補完しましょう。

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セグメント設計の考え方 — 「どう分けるか」の判断基準

セグメント配信の設定方法がわかっても、「結局どのセグメントを作ればいいのか」で手が止まるケースは少なくありません。ここでは、セグメント設計のフレームと業種別の具体例を紹介します。

セグメント設計3ステップ — ゴールから逆算する

ステップ1: 配信の目的を決める

まず「この配信で何を達成したいか」を明確にします。目的の例は以下のとおりです。

  • 来店促進(新規 or 再来店)
  • 商品購入・リピート購入
  • 予約・問い合わせの獲得
  • イベント・セミナーへの集客
  • 情報提供(ニュースレター・お役立ち情報)

ステップ2: 「誰に刺さるか」を考える

目的が決まったら、「その目的を達成するために、誰にメッセージを届けるべきか」を考えます。判断軸は3つあります。

  • 属性:性別、年齢、地域(どんな人か)
  • 行動:クリック履歴、来店頻度、購買履歴(何をした人か)
  • フェーズ:新規/見込み/既存/休眠(どの段階の人か)

ステップ3: セグメントを切る

最初から細かく分けすぎないのがポイントです。まずは3〜5セグメントから始めて、配信結果を見ながら徐々に細分化していくのが現実的です。

業種別セグメント設計の例

以下は、業種ごとのセグメント設計の例です。標準機能の属性フィルター・オーディエンスで実現できる範囲を中心に紹介します。

美容・サロン

セグメント絞り込み方法配信内容
新規友だち(追加7日以内)属性:友だち期間カウンセリング案内・初回割引
アクティブ層(最近の配信を開封)オーディエンス:インプレッション季節メニュー・キャンペーン
休眠層(30日以上反応なし)オーディエンス:除外設定「お久しぶりクーポン」で再接触

EC・物販

セグメント絞り込み方法配信内容
商品ページ訪問者オーディエンス:ウェブトラフィック閲覧商品に関連するおすすめ
過去の配信クリック者オーディエンス:メッセージクリック興味カテゴリに合った新商品案内
地域別属性:地域送料無料キャンペーン(対象地域)

来店型ビジネス(飲食・クリニック等)

セグメント絞り込み方法配信内容
近隣エリアの友だち属性:地域平日限定クーポン・ランチ情報
リッチメニュータップ者オーディエンス:リッチメニュークリック関心メニューに合わせた提案
VIP顧客(タグ付き)オーディエンス:チャットタグ先行案内・限定特典

自治体・公共機関

セグメント絞り込み方法配信内容
エリア別住民属性:地域地域別の防災情報・ゴミ収集日
イベント関心層オーディエンス:メッセージクリック地域イベント・市民講座の案内
子育て世代(推定)属性:年齢子育て支援制度・保育園情報

よくある失敗パターンと回避策

失敗パターン原因回避策
セグメントを細かく切りすぎて対象が50人以下に条件の掛け合わせすぎまずは3〜5セグメントから。1条件ずつ追加して効果を検証
属性だけでセグメントし精度が低いみなし属性に依存オーディエンス(行動データ)やチャットタグを併用
一度作ったセグメントを放置する友だちの属性・行動は変化する月1回はセグメント定義と配信結果を見直す

LINEのセグメント配信で通数コストを最適化する方法

セグメント配信のメリットのひとつが「配信通数の節約」です。具体的にどのくらい節約できるのか、シミュレーションで確認しましょう。

セグメント配信自体に追加料金はかからない

セグメント配信は、LINE公式アカウントの標準機能です。追加料金や有料オプションは不要で、どの料金プランでも利用できます。

消費するのは、LINE公式アカウントの料金プラン内のメッセージ通数です。セグメントで絞り込んだ分だけ対象者が減るため、同じ内容の配信でも一斉配信より通数を節約できます。

【シミュレーション】一斉配信 vs セグメント配信で通数を比較する

以下は、月4回配信する場合の通数シミュレーションです。セグメント配信で対象を50%または30%に絞り込んだケースと比較します。

友だち数月間配信回数一斉配信の通数セグメント50%の通数セグメント30%の通数節約率
500人4回2,000通1,000通600通50〜70%
1,000人4回4,000通2,000通1,200通50〜70%
3,000人4回12,000通6,000通3,600通50〜70%
5,000人4回20,000通10,000通6,000通50〜70%

たとえば、友だち1,000人に月4回一斉配信すると月間4,000通を消費し、ライトプラン(月5,000通)でギリギリです。しかし、対象を50%に絞り込めば2,000通で済み、余裕が生まれます。

友だち3,000人以上の規模では、一斉配信だけでスタンダードプラン(月30,000通)が必要になるケースもあるため、セグメント配信による通数管理が事業コストに直結します。

注意事項

ステップ配信や自動応答の通数も合算でカウントされます。セグメント配信の通数だけでなく、他の配信方法の消費通数も含めた合計で管理してください。

通数を節約しながら成果を上げるコツ

通数節約と配信成果は、セグメント配信をうまく使えば両立できます。

  • 「全員に送るべき配信」と「絞り込むべき配信」を仕分ける:キャンペーンの告知や重要なお知らせは一斉配信、フォローアップや特定商品の案内はセグメント配信、と使い分けるのが基本です
  • 月の前半にセグメント配信、後半の余裕を見て一斉配信を追加:月末に通数が足りなくなるパターンを避けるため、計画的に通数を配分しましょう
  • 配信結果を見て反応の薄いセグメントは頻度を下げる:開封率が低いセグメントへの配信を減らすことで、通数効率がさらに上がります

LINE公式の標準機能では足りないとき|外部ツールの選び方

LINE公式アカウントの標準機能でもセグメント配信は可能ですが、事業が成長するにつれ「もう少し細かくセグメントしたい」「タグの自動付与がしたい」と感じる場面が出てきます。ここでは、標準機能で十分なケースと外部ツールが必要なケースの判断基準を整理します。

標準機能で十分なケース

以下の条件に当てはまるなら、まずは標準機能で運用するのがおすすめです。

  • 友だち数が1,000人以下で、属性ベースのざっくりターゲティングで事足りる
  • 配信頻度が月2〜4回程度
  • セグメントの切り口が「地域」「年齢」「友だち期間」など属性中心
  • チャットタグは手動付与で運用できる規模

外部ツールを検討すべき5つのサイン

以下のいずれかに当てはまり始めたら、外部ツールの導入を検討するタイミングです。

  1. タグやカスタムフィールドの値で自動的にセグメントを更新したい
  2. フォーム回答や購買履歴にもとづいて配信を出し分けたい
  3. セグメントごとにリッチメニューを自動で切り替えたい
  4. 配信効果をセグメント別に分析し、ABテストで改善したい
  5. CRM/EC/予約システムのデータと連携してセグメントを作りたい

標準機能の属性フィルターは「みなし属性」(推計データ)であるため、精度に限界があります。自社で取得した正確なデータ(フォーム回答・購買履歴・タグ等)をセグメント条件に使いたい場合は、外部ツールの強みが発揮される領域です。

外部ツールの選定基準

外部ツールを比較する際は、以下の観点で確認するのがおすすめです。

選定基準確認ポイント
セグメント条件の柔軟性タグ・カスタムフィールド・行動履歴・外部データで絞り込めるか
タグの自動付与自動応答・シナリオ・フォーム回答・APIでタグを自動付与できるか
分析・レポートセグメント別の開封率・クリック率・CVRを可視化できるか
他機能との統合ステップ配信・自動応答・リッチメニュー・決済・予約と一体で使えるか
導入・運用コスト月額費用・初期費用・LINE公式アカウントの料金との合計

LINE公式アカウント向けのマーケティングツールについては、以下の記事で50のツールを比較しています。

LINEマーケティングツールおすすめ50選を徹底比較!機能別の選び方と無料ツールも紹介 【2026年最新】LINEマーケティングツールおすすめ50選を徹底比較!機能別の選び方と無料ツールも紹介

Messaging API(narrowcast)を使ったセグメント配信

LINE公式アカウントのMessaging APIには「narrowcast」という機能があり、APIを通じてより柔軟なセグメント配信が可能です。属性フィルター・オーディエンス・リターゲティングなどを組み合わせた配信条件をプログラムから指定できます。

ただし、API連携には開発リソースが必要です。ノーコードでセグメント配信の精度を上げたい場合は、外部ツール(LINE拡張ツール)の導入が現実的な選択肢です。

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LINEセグメント配信でよくある質問

セグメント配信は無料プランでも使える?
使えます。セグメント配信に追加料金はかかりません。ただし、無料プラン(コミュニケーションプラン)は月200通の上限があるため、大規模なセグメント配信には向いていません。また、属性での絞り込みにはターゲットリーチ100人以上が必要です。
セグメント配信とステップ配信の違いは?
セグメント配信は「誰に」を絞り込む配信方法で、ステップ配信は「いつ・自動で」時系列に配信する方法です。役割が異なるため、組み合わせて使うことで効果が高まります。たとえば「特定のセグメントに属する友だちにだけステップ配信を開始する」といった活用が可能です。
タグでセグメント配信するには?
「チャットタグ」のオーディエンスを作成すれば、特定のタグが付いた友だちに絞り込んで配信できます。標準機能ではタグの付与は手動(個別トーク画面から付与)になるため、友だち数が多い場合は運用負荷がかかります。外部ツールを使えば、自動応答・フォーム回答・シナリオなどをトリガーにタグを自動付与でき、セグメント運用が効率化します。
特定の人だけにメッセージを送るには?
1人にだけ送る場合は「個別トーク(1on1チャット)」を使います。複数人に絞り込んで送りたい場合は、オーディエンスやチャットタグを使ったセグメント配信が適しています。
地域別にセグメント配信するには?
属性フィルターの「エリア」で都道府県単位の絞り込みが可能です。市区町村レベルのより細かい地域指定は標準機能では対応していないため、外部ツールやMessaging APIの活用が必要になります。
セグメント配信の開封率はどのくらい?
業種やセグメントの精度によって異なりますが、適切にセグメントされた配信は一斉配信より高い開封率を記録する傾向があります。セグメント精度を上げるほど「自分に関係ある情報」と受け取ってもらえるため、開封率・クリック率ともに改善が期待できます。
みなし属性とは?精度はどのくらい?
みなし属性とは、LINEの利用行動(スタンプ購入・友だち登録・コンテンツ閲覧等)からLINEが推計した属性情報です。ユーザーの自己申告ではないため、実際の属性と異なる場合があります。また、データの反映には概ね3日程度のタイムラグがあります。重要なターゲティングには、行動ベースのオーディエンスやタグとの併用をおすすめします。
自治体でセグメント配信は活用できる?
活用できます。地域別の防災情報やイベント案内、住民サービスの通知などで実績があります。属性フィルターの「エリア」で都道府県別に配信先を分けることで、住民にとって必要な情報だけを届けることが可能です。
セグメント配信のメッセージ通数カウントは?
通常のメッセージ配信と同じ方法でカウントされます。セグメントで絞り込んだ対象者の数×配信回数が消費通数です。絞り込んだ分だけ通数が減るため、一斉配信よりもコスト効率が高くなります。
過去に配信したメッセージでオーディエンスを作れる?
作成できます。ただし、対象は配信完了から336時間(14日)以内のメッセージに限られます。それ以前のメッセージはオーディエンスの作成対象外となるため、配信後14日以内にオーディエンスを作成しておくことをおすすめします。

ステップ配信の仕組みと設定方法は以下の記事で詳しく解説しています。

LINEステップ配信とは?設定方法・料金・業種別シナリオ事例を解説 LINEステップ配信とは?設定方法・料金・業種別シナリオ事例を解説

まとめ

LINE公式アカウントのセグメント配信は、「全員に同じメッセージ」から脱却し、通数効率と成果を両立させる実践的な手段です。

  1. 標準機能の「属性フィルター」と「オーディエンス」で、友だちを絞り込んで配信できる
  2. セグメント配信によりブロック率の低減・通数節約・開封率向上が期待できる
  3. まずは3〜5セグメントから小さく始め、配信結果を見ながら精度を上げていくのが現実的
  4. ステップ配信との組み合わせで、ターゲティング×自動化の相乗効果が狙える
  5. 標準機能の限界を感じたら、外部ツールやMessaging APIでセグメント精度を上げる選択肢がある

セグメント設計から配信運用まで、LINE自動化の専門チームがご相談に乗ります。

セグメント配信を含むLINE活用の全体設計については「LINEマーケティング完全ガイド|『連絡手段』で終わらせない事業設計の全体像」で体系的にまとめています。

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