
LINE公式アカウントとは、「企業や店舗がLINE上でお客様に直接情報を発信できるビジネス用のサービス」のことです。
日本人の約70%以上が使用(※LINE調べ)する、ほとんどの人にとって身近なメッセージツールであり、利用する年齢層も幅広いです。
つまり、LINE公式アカウントを利用することで企業やお店のサービスを簡単に多くの人に届けることができます。
この記事ではLINE公式アカウントの基本的な使い方や料金、どのように活用できるかまで、初心者の方でもわかりやすいように解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとは、企業や店舗が自社の顧客と直接コミュニケーションを取るためのビジネス用アカウントです。
個人向けのLINEと同じように、友だち追加したユーザーにメッセージを配信できるため、店舗の販促や情報発信、予約案内などを効率的に行えるツールとして注目されています。
LINEは、月間利用者が9,900万人以上(2023年1月時点)にのぼり、日本人口の約70%が利用するコミュニケーションアプリです。
その圧倒的な利用率により、相手の日常のトーク画面に自然に情報を届けられる点が、他のSNSやメールと大きく異なるポイントです。
LINE公式アカウントでは、以下のような機能で顧客との関係を強化することが可能です。
・新商品やキャンペーンのメッセージ配信
・クーポンやポイントカードの発行
・チャットでの個別対応や自動返信
特に、スタンプや画像、動画を組み合わせたリッチメッセージを送信すれば、開封率やクリック率の向上も期待できます。
また、LINE公式アカウントは無料プランから有料プラン(ライトプラン・スタンダードプラン)まで用意されており、配信通数や機能に応じて柔軟に選択することができます。
運用データの分析機能も備わっているため、配信結果をもとに改善を重ねながら、効果的な顧客アプローチや集客施策の実施ができます。
ユーザーに喜ばれる配信を継続すれば、企業やサービスへの信頼感・親近感を高め、ファン化を促進することが可能です。
個人で使うLINEとLINE公式アカウントとの違い

「一般的なLINEとLINE公式アカウントはどう違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
両者は同じLINEアプリを利用していますが、その目的・機能・運用方法の違いを以下に解説します。
一斉配信(1対多数のコミュニケーション)が可能
LINE公式アカウントは1対1のメッセージやり取りだけでなく、友だち登録しているユーザー全員、または特定のグループ(セグメント)に一斉にメッセージを送ることができます。
テキスト・画像・動画・クーポン・リッチメッセージなど多様な形式で情報発信できるため、販促やキャンペーン告知などビジネス向けの情報配信に適しています。
複数人で管理・運用ができる
LINE公式アカウントには管理者権限の設定機能があり、複数人のスタッフで1つのアカウントを共同運用できます。
担当者ごとに「管理者」「運用担当者」「分析担当」などの権限を付与でき、店舗・企業単位での運営体制を整えることが可能です。
このようなチーム運用機能により、ユーザー対応やキャンペーン施策を効率的に分担できます。
アカウントを複数作ることができる
個人用LINEアカウントは1ユーザーにつき1つが基本ですが、LINE公式アカウントは1つのLINEビジネスIDで最大100アカウントまで作成可能です。
店舗ごと・サービスごとなど目的に応じた複数アカウントの運用ができるため、ターゲット別に最適な配信や管理が実現します。
アカウントを複数作る方法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
LINE公式アカウントの3つのプランと料金
LINE公式アカウントは普通のLINEでは使えない機能やプランがさまざま用意されています。
ここからより具体的なプランや機能についてご説明します。
「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の違い
LINE公式アカウントには、以下の3種類の料金プランがあります。
| プラン名 | 月額料金(税込) | 月間配信通数 | 追加メッセージ単価 |
|---|---|---|---|
| フリープラン | 無料 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 〜3円/通(税別) |
プランはいつでも変更可能で、まずは無料の「フリープラン」で運用を開始し、配信効果を確認してから上位プランに移行するケースが一般的です。
自分の適切なプランを知りたい方は、友だちの人数と月間の配信メッセージ数を入力するだけでおすすめプランを指定してくれる通数費用シュミレーターを活用してみると良いでしょう。
2.認証済みアカウントと未認証アカウントの違い
LINE公式アカウントは、「未認証アカウント」と「認証済アカウント」の2種類のアカウントプランがあります。
未認証アカウント
- 審査なしで法人・個人問わず無料で作成可能
- LINEアプリ内の検索結果には表示されない
- 店舗・ブランドのテスト運用や社内利用に適している
認証済アカウント
- 開設後に申請・審査を経てLINEヤフー株式会社の承認を取得
- LINEアプリ内で検索可能になり、アカウント名の横に青色の認証バッジが表示
- 信頼性の向上・ブランドイメージの強化に効果的
- 請求書払いなど一部機能が利用可能になる
認証済アカウントの最大の魅力は、以下の画像のようなアカウントバッジが付与され、LINEアプリ内での検索結果に表示されるようになることです。公式からお墨付きとして認定されるため、一目で信頼のおけるアカウントだとアピールすることができます。


LINE公式アカウントの作り方
LINE公式アカウントを開設する手順は比較的シンプルで、スマートフォンまたはパソコンから数ステップで登録できます。
以下は、主な流れと準備しておくべきポイントです。
- LINE for Business サイトへアクセス
まず公式サイトの「LINE公式アカウントをはじめる」ページを開きます。 - LINEビジネスIDの登録
既存のLINEアカウントまたはメールアドレスで、ビジネスIDを登録します。 - アカウント情報の入力/アカウント作成
アカウント名・事業者名・業種などを入力し、管理画面(Official Account Manager)を作成します。 - 認証の申請(任意)
認証済アカウントにしたい場合は申請を行い、審査を経て認証バッジが付与されます。 - 初期設定を実施
プロフィール設定・あいさつメッセージ・リッチメニューなど、友だち追加後に見える画面のカスタマイズを行います。
より詳しく公式アカウントの作り方について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
LINE公式アカウントでできること|基本機能を紹介
次にLINE公式アカウントの主な基本機能について解説していきます。
基本機能について、1つひとつ具体的に確認したい方は、以下の記事をご覧ください。
1.メッセージ配信
メッセージ配信とは、友だち追加してくれたユーザーに対して、企業や店舗側からメッセージを送ることができる機能です。1回の配信で最大3つの吹き出しを同時にメッセージで送ることができます。また配信できるメッセージには様々な種類があり、目的に応じて伝え方を変えることで効果的なコミュニケーションを図ることができます。
2.ステップ配信
ステップ配信とは、あらかじめ作成したメッセージを指定のタイミングや期間に応じて自動で配信する機能です。
例えば、「友だち追加された2日後の18:00~19:00の間に配信する」というような設定を何通分かしておくことで、希望のタイミングに自分の組んだステップ通りメッセージを送ることができます。
これにより、新規ユーザーの育成や購買意欲の向上を狙うことが可能です。
ステップ配信に関する詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
3.絞り込み配信(セグメント配信)
絞り込み配信(セグメント配信)とは、性別・年齢・エリア・OS・友だち期間など、5項目のユーザー属性をもとに配信対象を絞り込んで配信することができる機能です。
友だち期間・性別・年齢・OS・エリア
不特定多数への一斉送信ではブロック率が高まる傾向があるため、ターゲットを明確にしたメッセージ配信が効果的です。
絞り込み配信であらかじめ特定のユーザーに届け先を選定することで満足度の高い配信が可能となります。
絞り込み配信(セグメント配信)について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
4.A/Bテストメッセージ
A/Bテストメッセージとは、特定の要素を変更したAパターン・Bパターンのメッセージを作成し、どちらがより高い成果を出すかを検証できる機能です。
成果の高かったパターンを採用していくことでメッセージ反応率の向上・最適化が期待できます。
ただし、ABテストメッセージは5000人以上のターゲットリーチがいないと実施することができないので注意が必要です。
5.チャット機能
チャット機能とは、友だち登録ずみのユーザーと1対1でメッセージのやり取りをする機能です。
ユーザーとリアルタイムででコミュニケーションを取ることができるため、カスタマーサポートの満足度向上に役立てることができます。
ただし、チャット機能を利用する際は、あらかじめユーザーからメッセージを送ってもらう必要があります。そのため、個別のチャットを受け付けていることを周知して、ユーザー側から先にメッセージを送ってもらうようにしましょう。
6.LINE VOOM(旧タイムライン投稿)
LINE VOOMとは、ショート動画や画像を投稿できるフィード機能です。
店舗や商品の紹介動画、キャンペーン告知などを投稿し、フォロワー以外のユーザーへの自然な拡散を狙うことが可能です。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
7.あいさつメッセージ
あいさつメッセージとは、公式LINEアカウントを追加した際に自動送信されるメッセージのことです。
このメッセージは追加したアカウントを見続けるかどうかの重要な判断材料になります。
ユーザーにストレスを与えることなく欲しい情報を提供する工夫や、今後もメッセージ配信を受け取りたいと思わせる期待感を要素として加えましょう。
- 企業や店舗の紹介
- お得なクーポンの配布
- 追加してくれたことへの感謝
- 今後配信する情報について
- 商品ページへの誘導リンク
- アカウント追加者だけのお得な情報
8.応答メッセージ/AI応答メッセージ
特定のキーワードに反応して自動返信する「応答メッセージ」と、AIが内容を判断して返信する「AI応答メッセージ」があります。
応答メッセージは、ユーザーから送られてきたメッセージに「キーワード」があれば反応して、あらかじめ設定しておいた返信内容を自動で送ることが可能です。
例えば、以下のようにユーザー側から「営業時間」について質問が来た場合、キーワードに「営業時間」を設定していれば、それに応じて自分が事前に設定した適切なメッセージを自動返信することができます。

AI応答は業種や質問内容に応じた設定が可能で、営業時間・店舗情報などの定型回答を自動化できます。
応答メッセージ機能では「キーワード」を設定する必要がありますが、AI応答メッセージは「キーワード」設定はしません。
その代わりに、
①自分の業種の選定
②想定される質問タイプ
③質問に対するメッセージ内容
という3つの要素を管理画面で設定する必要があります。
9.リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ
リッチメッセージとは、画像やテキストを組み合わせて視覚的にインパクトの強い訴求メッセージを届ける機能です。
テキストだけの情報よりも分かりやすく、関心を抱きやすいため商品ページやサイト記事を案内する際に高い誘導効果が期待できます。
リッチビデオメッセージとは、トーク画面を開いた瞬間に自動再生される動画を設定できる機能のことです。
リッチメッセージ同様、テキスト以上の強い訴求メッセージを作成することができます。
10.カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージとは、複数枚の画像をカード型のメッセージとして配信する機能です。
カードのタイプには「プロダクト・ロケーション・パーソン・イメージ」といった4種類があり、最大9枚まで画像を設定することができます。

11.リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面の最下部に固定表示されるメニュー画面のことです。
あらかじめアクション設定しておけば、メニューをタップするだけで外部サイトへ誘導やクーポンの表示など指定したアクションを取らせることができます。

12.クーポン
クーポンとは、クーポンを作成・配信する機能です。ユーザーはクーポンを画面に掲示することでお得な割引やプレゼントを受け取ることができます。
ユーザーが喜ぶクーポンを積極的に発行し、新規顧客の集客やリピーターの来店動機につなげてみましょう。
クーポンの作り方や活用方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
13.リサーチ
リサーチとは、友だち追加してくれたユーザーの意見や満足度をアンケート形式で収集できる機能です。
単一回答・複数回答・自由回答の3形式に対応し、データに基づく改善施策を立てる際に役立ちます。
①複数回答:選択肢の中から複数の回答を選択できる形式
②自由回答:自由にテキストで回答できる形式(未認証アカウントは利用不可)
③単一回答:選択肢の中から1つの回答を選択できる形式
14.分析
分析機能とは、友だち追加数やブロック数、ユーザーの属性やメッセージに関する統計情報を管理画面で見ることができる機能です。
2025年10月時点では、以下の分析をみることができます。
・ダッシュボード
・友だち
・プロフィール
・メッセージ通数
・メッセージ配信
・ステップ配信
・チャット
・LINE VOOM
・リッチメニュー
・あいさつメッセージ
・クーポン
・予約
・ショップカード
これらのデータを組み合わせて分析することで、「どの配信が効果的だったのか」「どの層にリーチできていないのか」などを明確化することができ、戦略的なLINE運用が可能になります。
LINE公式アカウントのメリット
ここではLINE公式アカウントを活用するメリットについてまとめます。
顧客満足度が高まり、リピーター獲得につながる
LINE公式アカウントを活用することで、顧客満足度の向上とリピーター獲得の両方を実現できます。
たとえば、新商品の告知や限定クーポンの配信、LINE上での予約受付などを組み合わせれば、顧客体験の質がぐっと高まります。
さらに、アンケート機能や行動データの分析を通じて、一人ひとりのニーズを把握しながらセグメント配信を行えば、より効果的なマーケティングが可能です。
こうした継続的なコミュニケーションが、顧客との信頼関係を深め、自然なリピート購入へとつながります。
コスト削減、自動化ができる
LINE公式アカウントの自動応答メッセージやチャット機能を使えば、定型的な問い合わせ対応を自動化し、業務効率を大幅に改善できます。
さらに、予約システムやLINEチラシを活用することで、従来の紙媒体による販促費や人件費を削減しながら、オンラインでの集客を強化できます。
運用コストを抑えつつ、24時間体制で顧客対応が可能になるため、特に少人数で運営している店舗や個人事業主にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
高い開封率が見込める
LINEの月間利用者数9,900万人のうち、約80%がその日のうちにメッセージを開封するとされています。
圧倒的に開封率の高いLINE公式アカウントを使うことで、ターゲットに届けたい情報を届けられる可能性が高まります。
届けたいメッセージを顧客側に見てもらうことは、ユーザーとの関係値をより強化することに繋がります。
データを活用し効果的なマーケティングができる
LINE公式アカウントでは、配信後の反応率やクリック数、友だち追加数などを細かく分析できる「効果測定機能」が充実しています。配信結果を見ながらメッセージ内容や送信タイミングを改善すれば、より成果の出るマーケティング施策を実行することができます。
セグメント配信機能を活用すれば、性別・年齢・エリアなどの属性に合わせたパーソナライズ配信も簡単に行うことができるのも大きなポイントです。
データに基づく継続的なPDCA運用により、見込み客の獲得だけでなく、売上やブランド認知の向上にもつながります。
LINE公式アカウントのデメリット
次にLINE公式アカウントのデメリットについて解説します。
友だちが増えるまでに時間がかかる
LINE公式アカウントでメッセージを配信するには、友だちをゼロから集めなければいけません。アカウント作成後は積極的に友だちを増やしていきましょう。
そのためには、ユーザー側にとってメリットになるような「LINE追加者限定のクーポン」や「LINE追加後の来店で特別プレゼント」などを用意することも有効です。
LINE公式アカウントの友達を増やす方法については、以下の記事に詳しくまとめているのでぜひご覧ください。
簡単にブロックできてしまう
LINEの公式アカウントでは、一度友だちになってくれたからといって必ず継続的にメッセージを読んでくれるわけではありません。
実際、通知が多いことを理由に毛嫌いされてブロックされてしまうことは珍しくありません。
そのため、顧客側の目線に立って、役立つ情報提供や見続けたくなる配信を続けていくことが重要です。
ブロックされないためのコツについては、以下の記事でまとめています。
LINE公式アカウントの企業活用事例
ここでは、LINE公式アカウントを導入して顕著な成果をあげている企業の紹介をします。デザイン性も含めあなたのアカウント作成の参考になるはずなので、ぜひLINE追加して確認してみてください。
※累計友だち数は2025年10月時点のものです。
1.スターバックスコーヒー(累計友だち数:1100万人)

スターバックスのLINE公式アカウントは、単なる情報発信チャネルではなく、実店舗とデジタルを融合させた“購買接点”そのものとして戦略的に設計されています。
公式アカウント上で、ユーザーが即時に「LINEスターバックスカード」を発行でき、LINE Payと連携したチャージ・決済に対応しており、店舗での支払いをLINE内で完結させる基盤が整っています(累計発行実績は100万枚超)。
さらに、「LINEスターバックスオーダー&ペイ」機能を通じて、事前に受け取り場所とドリンクを選んで予約可能とし、レジ待ちを大幅に削減する仕組みを導入しています。
リッチメニューやカード型メッセージ、タイミング最適化されたクーポン配信などを組み合わせ、初心者でもタップ操作でカスタマイズ商品まで導ける導線を構築。
こうした施策を通じて、単なるLINEでのやり取りを超えて、ユーザー体験を自然にリアル来店や決済へと誘導する“シームレスな購買体験”を具現化した、優れたLINE戦略の事例といえます。
参考: 2.5カ月で100万枚を発行! LINE スターバックス カードで実現する顧客体験、LINE×Starbucks でさらにシームレスな購買体験を実現
2.ワコール(累計友だち数:1176万人)

ワコールは、LINE公式アカウントを通じて、友だち登録とアンケート回答による500円クーポンの即時配布を行うことで、新規ユーザーの登録動機を強めています。
また、登録直後に「知りたい情報の番号を入力してください」という誘導文言を表示し、ユーザーが数字入力するだけで、応答メッセージ機能を使って自動的に関連情報(商品案内、サイズ診断、キャンペーン情報など)を返す設計を実践している点が特徴的です。
こうした導線設計により、ユーザーはストレスなく、自分のニーズに即した情報を取得でき、登録直後から利便性を実感させることができます。
これにより、クーポン訴求以上に“スムーズな情報提供と接点形成”をLINEチャネル上で成立させており、EC販促とブランドとの関係構築の両立を目指すモデルとして有効な活用例となっています。
3.オルビス(累計友だち数:3473万人)

オルビスは、2013年のLINE公式アカウント開設以来、着実に友だち数を伸ばし、2020年には約3,300万人(※公式資料より)に達した大規模アカウントを構築しています。
同社はまず、プロモーションスタンプを複数回活用して新規友だちを獲得し、その後、クーポン・カルーセル形式メッセージ・セグメント配信などを通じて顧客との接触頻度と親密度を高める運用体制を整えてきました。
特に、複数画像を横に並べて商品の利用フローを訴求するカルーセル型メッセージが従来配信比でクリック率147%を記録したという報告もあります。
また、ID連携を通じて自社EC顧客情報とLINEアカウントを結びつけ、メッセージのCTRは一斉配信の3倍にまで上昇したという成果も公表されています。
このように、オルビスは「認知→獲得→育成→ファン化」というマーケティングの流れをLINEチャネル上で一貫して構築し、効果測定と改善を繰り返すことで、持続可能な顧客コミュニケーション基盤を確立した好例といえます。参考:友だち数3,300万人!LINE公式アカウントでユーザーコミュニケーションを完結させるオルビスの戦略、友だち数3,300万人のオルビスが語る! 顧客獲得からファン化まで一気通貫で実現できるLINEの真価
4.セブンイレブン(累計友だち数:1794万人)

セブン-イレブンは、LINE公式アカウントを通じて、アプリとの連携によるポイントプログラム導入を行っています。
LINEの友だち限定で、セブン-イレブンアプリ登録時にポイントが付与され、そのポイントを商品と交換できる仕組みを提供することで、LINEと実店舗・アプリの接点を強化しています。
また、LINE公式アカウント経由で限定クーポンやキャンペーン情報を配信するなど、顧客の購買を促す施策も実施中です。
さらに、セブン-イレブンはリテールメディア戦略の一環として、店頭やアプリ、デジタル広告を包括的に統合する方向性を採っており、その中でLINEを顧客接点の重要なチャネルとして位置づけています。
ただし、公開されているケースでは「LINEのみで劇的な成果を出した」という報道は限定的で、ポイント連携やクーポン配信といった既存販促施策のデジタル強化としての機能として位置付けられている印象です。
LINE公式アカウントの注意点
LINE公式アカウントを運用する際には、アカウント停止(凍結)や削除のリスクを常に念頭に置く必要があります。
LINEが定める利用規約および公式ガイドラインでは、配信メッセージ、トーク、LINE VOOM投稿、自動応答、リッチメニュー、セグメント配信などすべての機能について、禁止行為や運用上の注意が細かく規定されています。
以下のようなジャンル・表現は特に禁止対象とされており、違反が認められるとアカウント停止や契約解除の措置が取られる可能性が高いため注意しましょう。
LINEでは、これらの禁止事項を定期的にモニタリングしており、違反コンテンツが検出された場合には投稿削除、アカウント機能停止、契約解除といった措置が取られます。
また、運用中はスパム的な大量配信や過度な誇大表現、ユーザーにとって迷惑・誤解を招く表現にも特に注意が必要です。
したがって、安全・安定した運用のために、以下の点にも気をつけておきましょう。
- 配信前にテキスト・画像・リンク内容を見直し、誤認を生まない表現に整える
- メッセージ配信・セグメント設定・キーワード応答などすべての機能でガイドラインを遵守する
- 運用体制で監査ルールを設け、問題が起きそうな配信は事前チェックできるフローを作る
- LINEが公開する公式ガイドラインや利用規約を定期確認し、変更点を即時反映する
詳しい禁止項目やガイドライン全文については、LINE公式アカウントガイドラインを参照してください。

10.まとめ
LINE公式アカウントの料金プランや主な機能、さらに実際に導入して成果を上げた企業事例まで紹介しました。
LINE公式アカウントは、顧客との距離をぐっと縮め、売上アップやリピーター獲得に直結するビジネスツールです。初期費用なしで始められるため、まずは無料プランから運用をスタートしてみるのがおすすめです。
メッセージ配信やクーポン発行などを活用しながら、自社に合ったLINE活用の形を見つけていきましょう。
活用の方向性に悩んだときは、LINE運用のプロに相談するのもひとつの選択肢です。
株式会社SPIRITSでは、LINE公式アカウントの運用を、マーケティングの視点からまるっと代行しております。
ご要望や状況に合わせたスポット依頼なども柔軟にご対応しております。
LINEでの集客にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


